« 山崎先生の診察② | トップページ | 検査 »

山崎先生の診察③

●今後のこと

「わたしから言えることは 以上のようなことです。 あとは あらいさん自身が 今後どうするかを決めてください。」

「はい。 わたしは 今度の抗がん剤については やる意味がないように思えていたので やる意味があるのか? または 何か別の方法があるなら 教えていただければ・・・と思ってここに来ました。 気持ちがはっきりしないまま 治療をやめるというのは 心苦しかったのですが むしろ 堂々と治療をしないでいられる気がします。 なにもしないと言っても 検査はした方がいいですよね?」

「はい。 検査は まめにやってほしいです。 これから1年間は 被曝のことなどは考えずに 積極的に 画像検査をしてください。」

「あと もう一ついいですか? これも相談しようと思っていたのですが 今後 検査をしたり 診察をしたりということを 今の病院ではなく こちらのガンセンターに移してしまう方がいいのか? これまでの病院に通うのがいいのか? その辺って どうなんでしょう?」

「基本的に 検査は全く同じです。 あらいさんの通っていいらっしゃる病院は とっても 対応が早いので そちらでこれまで通り 診察や検査を受けられた方がいいと思います。 これまでのデータも すべてありますし。 どうしても 判断に迷うことが起こったら またこちらに来ていただければいいと思います。」

「はい。 では 2日後に外来の予約があるので そこで 山崎先生とお話したことを伝えて 抗がん剤の入院は取消にしてもらって 検査は継続する ・・・というような話をします。」

「あらいさんのように 治療をやめると 判断した患者さんが 自分の病院の先生に 『治療をやめる』 と 言い出せない患者さんもいます。 せっかく 患者さんのためを思って 治療の計画も立ててくれたので それをやめるということが 言いづらい ・・・ということです。  まあ あらいさんは 大丈夫そうですけどね(笑)  あらいさん自身が どうしても 何か治療をしていないと不安なら これまで通り 月に一度のインターフェロンなら 治験の基準には引っかからないので やっても構いませんが これまでの原発への皮内注射をしても 本来なら 転移をした肺に打つべきで そう考えると インターフェロンも 大して意味のないものと言えるかもしれません。」

「わたしは 変な話ですが お医者さんって 相談をしに行けば 病名をつけるし 薬を出したがるし 治療したがるものだと思っていました。 まさか 治療を勧めないお医者さんがいるなんて 思いませんでした。」

「わたしもね 効果が期待できる治療なら 絶対に勧めますよ。 でも そうではないのです。 治療後のことを 全体的にとらえて やるべきかどうかを判断するようにしています。 いろいろとお話ししましたが いま私が あらいさんにできることは 『転移しないことを祈る。』 と 『転移してしまったら新薬の効果に期待する。』 この2つです。」

「今日は 本当に来てよかったです。 まさか こんなお話が聞けるとは思っていませんでした。 長い時間 ありがとうございました。 いまは治療のこともそうなのですが 術後の痛みがひどくて なかなか思考が働かなくて・・・」

「この病院にはね 痛みに関しての専門の科があるし メンタル的なことで 思い悩んだり 不安で不安で仕方がないという人のための 専門の科もあるから そういうところへの紹介もできますから。 まあ あらいさんの場合は必要なさそうだけど!?(笑)」

「不安で不安で仕方ないときは ぜひ お願いします!? とにかく 転移しないことを祈ることにします。。。」

「あらいさんは これだけエネルギーがある人だから だいじょうぶですよ。 不思議とね 大丈夫そうな人ってわかるのです。 あらいさんは だいじょうぶですよ。」

-------------------------------------

最後は がっちり握手をしていただきました。

途中 笑いあり 涙あり!? 1時間にわたり 声がかれるまで お話ししました。

思い出したことを書いたのですが もっともっと いろいろなお話がありました・・・

わたしとしては 抗がん剤ではない 別のなにかいい方法があればいいなぁ・・・ くらいの気持ちで来たのですが 治療の話以上の もっともっと 素晴らしいお話を聞くことができました。

山崎先生のもとには 全国から診察の依頼が来るそうです。

わたしのような 判断に困って 思いのたけをぶつける人が 一日中 しかも 毎日毎日来るのだとしたら 受け止める エネルギーも 大変だなと思いました。

|

« 山崎先生の診察② | トップページ | 検査 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

最後の先生の言葉が、とても嬉しいですね・・。

投稿: tae | 2013年11月25日 (月) 10時37分

医師を選ぶのも患者の選択ですね。そして運!不思議と大丈夫そうな人はわかる、やはり…心強いお言葉ですね。

投稿: swan | 2013年11月25日 (月) 16時23分

あらいさん、その後体調いかがですか?山崎先生の所に行かれたんですね。先生らしいご意見だなあ・・・と。いつも答えが明快で、こちらも迷うことなく選択できる気がします。そしてとても前向きです。強くて優しい先生です。
それとメラノーマ患者会立ち上げました。
http://melanoma-net.org/
ぜひのぞいて見てください。山崎先生からもメッセージを寄せていただきました!

投稿: ちびまる子 | 2013年11月25日 (月) 22時08分

> 不思議とね 大丈夫そうな人ってわかるのです。 

これ、ある程度キャリアを積んだお医者さんはそうらしいですね。 一見でだいたいわかるそうです。 私も言われた。

投稿: K | 2013年11月26日 (火) 12時34分

たくさんコメントがきていました。
ありがとうございます。

taeさん
そうなんです。
山崎先生のお言葉は素晴らしいです。
肩の荷が降りました。

swanさん
ありがとうございます。
山崎先生には意見を聞きたかったのですが まさか こんなにいいお話が聞けるとは思っていませんでした。いい先生っているんだなあ…と思いました。
わたしは運もいいのかなあ…

ちびまる子さん
いつも いろいろな情報 ありがとうございます。
ついに患者会を立ち上げましたね!
早速 入会しないと!?


Kさん
あーした方がいいとか こーした方がいいとか 言っていただくのもありがたいですが 「だいじょうぶですよ」という言葉は とっても嬉しかったです。


投稿: すじえもん | 2013年12月 6日 (金) 10時15分

あらいさん
あらいさんのブログ一気に読ませていただきました。山崎先生とのやりとりもすごいですね。うちの夫は、治験のための受診で「初診は山崎先生、診ませんから。」と言われ、違う先生に受診しました。帰りに築地でヤケ酒ならぬ、ヤケ寿司食べた記憶があります。
夫は肺の胸腔鏡術後8日で退院し結構回復が早かったんですが、あらいさんは大変だったんですね。でも夫にあらいさんの話をしたら「自分も結構痛みは続いたし、見た目よりずっときつかったよ。」と言われました。でも好きな水泳はほぼ毎日続け、それがリハビリだと頑張っています。あらいさんは脳転移がなかったってことで、すごいですね!あの、ランス・アームストロングも開頭手術してみたら死骸化した腫瘍だったと聞きましたが、開ける前に判ってよかったですね。
これからも頑張ってくださいね。

投稿: ハルナツアキフユ | 2013年12月 9日 (月) 17時41分

たびたびすみません。
ブログ書いていますのでよろしかったら覗いてみてくださいね。
http://blog.goo.ne.jp/harunatsuakihuyu_2013

投稿: ハルナツアキフユ | 2013年12月 9日 (月) 17時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1395152/54046855

この記事へのトラックバック一覧です: 山崎先生の診察③:

« 山崎先生の診察② | トップページ | 検査 »