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すごい女性

昨日 プールで すごい女性に お会いしました。

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横浜国際でレッスン後 ジャグジーに入っていると つえをついた女性が ごあいさつを。

「こんにちは。 世田谷のプールにも いらっしゃる先生ですよね?」

「あ はい。 世田谷にも行っています。」

「あらいさんですよね?」

「そ そうです。 よく名前をご存知で。」

そして このあと 約1時間半近く お話をすることになりました。

この方 子供のころに 原因不明の菌が入り 大腿骨が溶けるという難病で 片足が不自由なのですが 片足が不自由という次元を超えて 日常生活で どうにもならないことがいっぱいの 大変な方でした。

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大腿骨の残っている部分の途中が 骨盤にくっついているという状態で 片足が極端に短く 全く動かすことができない。

骨盤から膝くらいにかけて麻痺があり その下の感覚はあるという。

身体に 菌が入っているため 人工的なものを入れることもできないどころか 手術をすることができない。

座ることができないので 立っているか 寝ているか という姿勢しかとれない。

腰掛けられないので 車イスに乗ることができない。

目が悪い。

菌が身体から抜けることがないため 頻繁に 感染を起こし 白血球が増えて CRPが上がり 抗生剤。

それでもダメだと 入院。

それが原因か? 頻脈があり その薬も絶えず飲んでいる。

目の手術をした際に 行った麻酔で 頻脈による 心停止したという。

骨盤付近の痛みが激しいため 痛み止めも常飲。

普段はロキソニンで 痛みがはげいしい時は ボルタレンの座薬。

座薬を入れると 副作用でしばらく 体調を崩す。

原因も治療もなく 50年近く 病院を転々としているが 今は リウマチの先生にかかっている。

薬の副作用で 太ってしまって 運動するために プールで歩くことから はじめたとのこと。

腰掛けられないので 車に乗れない。

運転も もちろんですが タクシーにも乗れない。

移動は バスか電車。

バスか電車に乗る時も 立っているしかない。

立っていることも 長くはできないので 長時間乗る時は 途中で降りて どこかで横になって休む。

イスに 骨が溶けていない側の腰を 少しだけ乗せることができるが すぐにつらくなる。

少しだけ乗せる腰の部分も 長年乗せているので 床ずれのような感じに。

横になっている時は ひじを使って移動をするので ひじは こすれて 皮膚が真っ黒になっている。

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とりあえず ひと通り お身体の状況と 日常生活の大変さを聞きました。

痛みを伴う日常ほど つらいものはないと思います。

ここまでの話を聞いただけでも 大変だな~ と思ったのですが 大変なのは お身体のことだけでは ありませんでした。

身体のことは 自分がどうにかしていればいいことだから それほど苦には思わなかったのだという。

一番辛いかったのは 世間の目。

11才のある日 突然 熱が出たので 病院に行く。

「風邪でしょう」ということで 薬を飲んだが いつまでたっても熱は下がらないので 大きな病院を紹介してもらい そのまま入院。

原因不明の菌が 身体にあることが分かる。

その後 じょじょに足が痛み 動かなくなる。

15歳の時 大腿骨が溶け始め 足が不自由になり 松葉つえを使う生活が始まる。

学校の行事には ほとんど参加できない。

中学は 普通の中学に行き その後は 施設に。

成人するまでに 数え切れないほどの いじめにあった。

今は 世間の身障者への理解があるので 街を歩いていても 普通でいられるが 昔は できるだけ人眼に触れないように 隠れるように過ごしていた。

辛いことが たくさんあったけど 自分ですべて乗り越えてきたから 性格がきつくなってしまったと 笑顔で話す。

笑えるようになったのは プールに来るようになってから。

プールにいると 普通の人と同じ空間に居られる。

「普通の人と 同じ空間で 同じことをしていることが 初めてのことなんです。 それだけで うれしいんです。」

「普通の人と一緒にいる」 そんなことが うれしいと感じるなんて。

本当にたくさんの ご苦労をなさってきたのだろうと 聞いていて 涙があふれてきました。

プールに行くと わたしが笑顔で教えているところを いつも見ていて 素敵な人だなあ~(←これは言ってませんでした) いつか お話ししたいと思っていたようです。

このあと 込み入った身の上話を!? 色々聞かせていただいたのですが そちらも なかなか ご苦労が多かったようで・・・

いろいろとお話を聞かせていただきましたが こんなに大変な御苦労をされているのに 気持ちが いつも前向きで 本当に 頭が下がりました。

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約1時間半ちかく お話をして わたしが先にジャグジーを出たのですが つえを持って出ようとすると・・・

「あれ? あらいさんも 杖をついているのですか? どうかなさったのですか?」

「あ こ これですか? こ これは なんでもないですから! なんなんでしょうね? この棒は。」

「足が悪いのですか?」

「誰のかな~ ぼくのかな~? 一応持っていくか・・・」

「ごめんなさい。 わたしの話ばかりしてしまって。 今度 あらいさんの 足のお話を聞かせてください。」

「とんでもないです。 ぼ ボクなんて かすり傷みたいなものですから・・・ 」

「ははは。 かすり傷で 杖は持たないですよ。」

どうやら この方は ぼくが とっても謙虚な人だと思っている・・・

本当は 「自分の話が 大好き人間」だと 気付かれていないようだ・・・!?

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