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スターター論④

はじめにスターターを担当したのは ベテランBさん。

さすが ベテランだけあって なんとも いいタイミングで スタートの合図を出している。

一緒に座って見ていた もう一人の ベテランAさんに いろいろ聞いてみる。

ベテランAさんは 口数が少ないが 白髪のロン毛に ひげと 妙に貫禄がある。

「やっぱり スターターって 緊張しますね・・・」

「そうかい? まあ あまり固くならずにね。」

「はい。 やはり タイミングが 難しいですよね。」

「簡単なことだよ。 打つタイミングはね 選手が出やすいタイミングで打てばいいんだよ。」

「なるほど~! ・・・って そのタイミングが難しいんじゃないですか!」

「やってりゃ そのうち 分かるよ。」

「その 慣れるまでの間に スタートする選手もいるわけじゃないですか。 もし フライングでもあったら どうしよう・・・と思って・・・」

「だいじょうぶ。 自信を持って 堂々とやってごらんなさい。」

「はい。」

結局 ベテランBさんが 担当していた時間 ずっと スターター席にいて 「用意・・・ドン」を合わせていたのですが ピッタリ行ったのは一度くらい・・・

スターターは 集中するので 一人30分で交代する。

次に ベテランBさんから ベテランAさんに 交代しました。

「さすがです。 お見事でしたね~!」

「どう? だいぶ タイミング つかめてきた?」

「そうですね・・・ だいぶ近づいてきてはいるのですが ピッタリ 同じタイミングになったのは1回くらいです・・・」

「とにかく 数やるしかないからね。 今 スターターしてるこの人はさ パンパシとか 国際大会でもスターターをしてるんだよ。」

「え~!? そうなんですか?」

「わたしも 日本選手権とか 国内の主要大会は たいてい打ってるよ。」

「そ そうなんですか・・・ 大会が大きくなるほど 緊張感もすごいでしょうね・・・」

「スターターっていうポジションはね 審判長と同格だから 国際大会になると ものすごく扱いが違うんだよ。」

「そうなんですか。」

「毎日 『本日のスターター』っていう紹介があるんだよ。 選手たちも スターターとの相性を気にしていたりするからね 国際大会では 大変有名な アメリカの女性のスターターがいるんだよね。」

「女性ですか?」

「そう。 彼女のスターターで 世界記録が出ることが多くて 彼女がスターターをするときは 選手たちが 泳ぐ前に あいさつに行って 記録が出たら きちんとお礼に行っているよ。」

「国際大会は かなり見ていますけど スターターに注目したことはなかったですね・・・」

「まあ 今スターターしている この人も おとなしそうに見えるけど スタートオタクでね いろいろと スタート論があるから 聞いてみると面白いよ。」

「す スタートオタク・・・!? ぜひ 聞いてみたいです!」

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