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続 インフォームド・コンセント

診察室に入ると・・・

大きなソファが2つ。

ここは 診察室ではなく 応接室でした。

看護師さんと向かいあわせになって これまでの経緯を聞かれました。

告知を受けた時から 些細なことまで 事細かに聞かれ 思い出しながら話をする。

もう 忘れかけていたことが よみがえってくる。

告知をされたこと。 

ガンということが信じられず セカンドオピニオンに行ったこと。

手術をしたこと。

抗がん剤が始まった事。

感染をしたこと。

インターフェロンの注射を 600発打ったこと。

点滴の針を入れたまま 腕立て伏せをして 血管で針が折れたこと。

1日1個の抗生剤を 毎食後飲んで 激しく下痢をしたこと。

ステロイドが原因で 糖尿病になったこと。

じっくりゆっくり 丁寧に お話をしました。

ひと通り 話が終わると・・・

「では またお呼びいたしますので ロビーでお待ちください。」

ロビーに戻り 再びティータイム。

しばらくして 看護師さんに呼ばれ いよいよ 診察室へ。

廊下を歩き 素敵な扉の前で止まると・・・

「今日は こちらの診察室で 医師は○○先生になります。」

「はい。」

扉を開けると・・・

「ここは どこのホテルのラウンジかしら?」

室内は 明るく光が射しこみ 落ち着いた雰囲気。

大きな机にパソコンがあり 先生がすわっている。

先生は白衣ではなく おしゃれな普段着という感じ。

もう一つ 大きな机に 看護師さんが座っていて たくさんの書類を持っている。

わたしはソファに腰を下ろす。

「どう見ても ここは 病院とは思えないなぁ・・・」

先生は パソコンを見ている。

おそらく これまでの経過を 読んでいる様子。

その間 看護師さんが ここでの説明をしてくれる。

「いまから先生と お話いただいて 分からないことなど なんでも聞いてくださいね。」

しばらくして 先生がこちらを向いて・・・

「こんにちは。 わたしは医師の○○と申します。」

「はじめまして あらいと申します。」

「いま 色々と これまでの事を読ませていただきました。 これまで 大変な日々を過ごされましたね。 お疲れさまでした。 本当に よく頑張りましたね。」

「はい・・・」

緊張が解けたのか こんな事を言われると思っていなかったのか 「よく頑張りましたね」の一言で 一気に涙があふれてきました。

「この抗がん剤は たいへんつらいお薬なので 2~3クールで 続けられなくなってしまう方も多いのです。 それを6クールもされたなんて よく頑張りましたね。 とっても辛かったことと思います。」

「はい・・・」

「吐き気止めのステロイドで 糖尿病になってしまったようですね。 5クール目と6クール目は 吐き気止めを使わないで 抗がん剤をされたなんて 信じられないです。 」

先生は ゆっくりとした口調で 言葉づかいもとっても丁寧。

なんとなく 安心できる雰囲気がありました。

何か一言でも話をすると 横にいる看護師さんが メモを取る。

「これから これまでお伺いしたことと 同じことを お伺いするかもしれませんが もう少し お話を聞かせてください。」 

この先生は ガン研の先生で 日頃からガンの患者さんばかりを診ている先生。

免疫療法のいいところを ゆっくり説明してくれました。

副作用が少ないこと。

抗がん剤と併用できることなど・・・

次に 免疫療法は いいことばかりではないという話を。

費用がかかるということ。

抗がん剤ほど 強く効くわけではないということ。

樹状細胞は 抗体が合わないと できないということ。

人によって リンパ球が増えないこともあるということ。

そして 免疫のお話から始まり どのような治療をするのかという 詳しいお話になりました。

あらかじめ 読んではいたので すこしだけ知識はありましたが お話を聞くと とっても良く分かりました。

ここで主におこなっている免疫療法は 「樹状細胞ワクチン療法」と 「活性化自己リンパ球療法」です。

樹状細胞ワクチン療法は下記の3つの治療方法があります。
・自己がん細胞感作樹状細胞ワクチン療法
・ペプチド感作樹状細胞ワクチン療法
・腫瘍内局注樹状細胞ワクチン療法

活性化自己リンパ球療法は 下記の3つの治療方法があります。
・アルファ・ベータT細胞療法
・ガンマ・デルタT細胞療法
・CTL療法

わたしの今の現状から 最も有効な治療は 下記の二つということになりました。
・ペプチド感作樹状細胞ワクチン療法
・アルファ・ベータT細胞療法

※この二つの治療の詳細はまた説明します

わたしの場合は この二つの治療をやれることが 最も望ましいことです。

リンパ球法の「アルファ・ベータT細胞療法」は 問題なく できそうな感じでしたが 「樹状細胞ワクチン療法」は これからガン細胞を調べて やれるかどうかまだわからないということ。

そして 最大の問題は費用です。

この両方をやるとなると 最低クールで 300万円以上 かかってしまいます。

もう1クール やりたいとなると 600万円以上・・・

これも 培養など すべてが順調にいったとしての金額なので 仮に リンパ球が増えなかったとか ガン細胞の分子が発現しなかった・・・ なんてことになったら また一からやり直しとなってしまいます。

ひととおり すべてのお話が終わり 「おうちに帰って どうするか決めてください。」ということになりました。

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