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水泳と感染

どうも、誤解があるようなので、ここで一つ説明を。

「無理して泳いだから感染した」と思われている方が多いようで・・・

確かに、「練習を再開したとたんに感染した」ので、誤解されても仕方のないタイミングでしたが・・・

そうではないのです。

泳いだことと、感染とは、関係ないので、その辺のことを、説明してみようかと。

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わたしの場合、抗がん剤を投与したことによって、白血球が少なくなっていました。

白血球は、菌と戦う大事なものなので、白血球が少ないと、菌に負けて、感染してしまいます。

普通の人の白血球は、4000~9000くらいあります。

4000を切ったとしても、3000くらいまでなら、そう簡単に感染はしないようです。

2000台になると要注意。

2000を切ると、外出禁止。

1000を切ると入院。

なんとなく、こんな感じです。

7月に、感染をしました。

この時の白血球は、2500。

2500というのは基準値からすると、少ない数値ですが、「1000を切ったら危険」と聞かされていたので、「2500もあるのに、こんなにすごい感染をするんだ」 ・・・ということに、驚きました。

白血球が少ないときは、感染しやすいということです。

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運動についてです。

抗がん剤直後の運動は、控えるように言われます。

抗がん剤をすると、体力的にものすごいダメージを受けます。

抗がん剤直後は、運動をしていなくても、すでに身体が疲労しきっている状態なので、そこで激しい運動をしてしまうと危険であるということです。

ある程度の回復を待ってから運動をするように、と言われます。

ややこしいのは、抗がん剤直後は、体力は落ちているが、白血球は落ちてないのです。

抗がん剤をして、体力が戻ってきたころ、白血球が下がってきます。

体力が落ちると、些細なことでも疲れるので、すぐに体感できます。

しかし、白血球はいくら下がっても、自覚症状がないので、全くわかりません。

白血球が下がっているときは、感染しやすいので、運動を激しくすると、疲労をし、免疫力が低下してしまうので、ある程度、白血球の回復があるまでは、安静にするように指導されます。

わたしとしても、7月に、とてつもない感染を経験しましたから、もう二度とこんな怖い思いはしたくないので、慎重に慎重に、検査結果を見ながら、7月、8月を過ごしていました。

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9月に入って、白血球が3000を超えるようになりました。

先生方は、3000を超えれば、運動は問題ないとのことでした。

でも、大事をとって、3500まで上がるまでは泳ぐまいと決めました。

9月2日の採血で、白血球が3900になりました。

もうとっくに運動はOKでしたが、念には念を入れて、この日が来るのを待っていました。

9月5日に、約3カ月ぶりにたくさん泳ぎました。

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ここからが本題です・・・(前置きが長い!?)

プールで泳ぐという運動が、果たしていいかどうかということです。

一般的にプールに関して非常に大きな誤解があるようです。

「プールは菌だらけ」と思われている方も多いようですが、これは大きな間違いです。

プールには塩素が入っています。

この塩素は、大腸菌を殺してくれます。

特に日本の水質基準は厳しいので、日本の公共プールの水は、ガブガブ飲んでも、全く身体に影響がないのです。

プールで泳いでいる、白血球の低い人なんて、大勢いるでしょうし、プールに菌がいたら、大勢の人が感染していると思います。

運動をする環境としては、プールは殺菌された、とっても安全な運動施設なんです。

(ただ、民間施設は、半年に一度くらいしかチェックがないので、ちょっと怪しいところもありますが・・・)

プールで危険なのは、はだしでプールサイドを歩くこと。

はだしですから、怪我をしやすいし、プールサイドは菌が多いため。

あとは、はだしで更衣室を歩くこと。

できるだけ裸足にならないように心がけています。

プールはOKですが、危険なのは、家庭のお風呂です。

水道水に若干の塩素が入っていますが、ほとんど塩素が入っていませんので、これこそ菌だらけです。

そんなことから、白血球が低い時は、「湯船につかる」は禁止になります。

入るなら、入れたての一番風呂か、シャワーのみです。

そんなわけなので、先生方は、プールで泳ぐということに関しては、大賛成です。

海で泳ぐとか、川で泳ぐは、ダメダメです・・・

菌も多いし、けがをしやすいので。

けがをすると、傷口から、直接血管、もしくは体内に入り込んでしまうため、感染しやすくなります。

日常生活で、簡単に傷になりやすい、爪切りや、ひげそり、はみがきなどは、特に注意されます。

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感染して、病院に運ばれ、先生たちにプールで泳いだ話をすると、驚かれます。

「泳いだから感染した」と思っているわけではなくて、「よくあれだけきつい治療をしたのに、そんなに動けるね」と、そこに驚かれます。

たいていの人の場合、きつい治療をすると、「運動をする」という意欲がわかないそうです。

わたしの抗がん剤は、特にきついものらしく、無気力になって行くのが当たり前で、動こうと思うことだけでも大変なのに、そんなに泳ぐ、運動をする、ということが、考えられないそうです。

「運動をすると白血球が下がる」と思われている方もいらっしゃるようですが、そんなことはありません。

運動しても白血球は下がりません。

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今回の感染の原因は、わかりました。

最近、新しいスニーカーを履いていました。

数日後、足のかかとにマメのようなものができました。

車を運転しようとしたときに、足が蒸れていたので、靴下を脱いで、はだしになりました。

はだしになったところ、かかとの豆の皮がめくれかかっていたので引っ張ったところ、皮がはがれて、水っぽくなりました。

水っぽくなったので、しばらく乾かすついでに、はだしのまま運転していました。

その時に菌が侵入したものと思われます。

白血球の低い時なら、皮をめくったり、はだしになったりは、しませんが、白血球が3900まで戻ったので、安心していました。

これは私の不注意です。

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体力が落ちている時は泳がないようにする。

白血球が落ちている時は、安静にし、感染に気をつける。

このことは、守り続けていましたが、3900も白血球があっても感染してしまうということがわかったので、今後は十分に気をつけるようにしていきます。

私の場合、2回とも左足の皮膚感染です。

左足の手術をして、左足のリンパ節を取ったので、左足だけが極端に弱いようです。

先生たちも、あらいさんの場合は、白血球が4000になったとしても、左足の感染は、しばらく注意したほうがいいね、と言われました。

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それよりも何よりも

もっともっと根本に間違いがあったようで・・・

「けがをして、傷ができたときに、何で乾かすの? そこが一番間違えてます! 傷口を開けっ放しにしていたら、そこから菌が入るでしょうが! すぐに閉じなきゃダメ!」

そ、そうなんだ・・・

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コメント

「過度な」運動をすると筋肉が壊れることはご存知と思いますが、血液も壊れるんですよ。運動をする人が丈夫そうに見えて、貧血になったり、風邪がなかなかなおらなかったりするのはそのためです。いい気になって泳ぎ過ぎないように自分をコントロールしてください。いい気になり過ぎると今度こそ命は無いかもしれませんよ。

投稿: さくやのおとうと | 2011年9月13日 (火) 23時30分

菌が脳にまわっていなかったようでなによりです。
経験から私は感じるのです。
水泳の友人が・・・
子宮癌で足の付け根のリンパを大きく取りました。いつも 圧縮のタイツを履いていました。プールから上がるとどんな暑い夏で帰るまで・・ちょっと暑いからやめようという事もありませんでした。
その彼女も水泳が大好きで 大会に出たいと思うのです。少し頑張って泳ぐ日が続くと 突然予告もなく高熱が出ていました。ほんとうに一瞬の間に震えが来て高熱がでていました。何が原因かは 私は知りません。でも一緒に泳いでいて 少し頑張りすぎなのでは・・・と周りがかんじ・・来ないねといっていると高熱で2~3週間お休みでした。一年に2、3回はあったと思います。その症状がそっくりなのです。

家族に猛反対を受けて 彼女は水泳を止めました。それからはほとんど熱は出なくなったようです。

水泳は少々体調が悪くても その時は泳げてしまうから怖いと思います。泳いだ後 死んだように寝てしまいました。とは やはり 体力のないときは  ものすごく体にダメージがあるのだと思います。元気なときは それが体力アップになるのでしょう。

自分が泳ぐ事を正当化しているように思います。単純に 今の状況で あんなメニューで泳ぐ事はよい事ではないと絶対に思います。

   老婆心かもしれません。

投稿: PIPI | 2011年9月14日 (水) 08時13分

コメント早っ!!

こんなに早いコメントは、ご心配いただけているのだと思い、ありがたいです。

見抜いてますね~!?
元気になると、すぐに、いい気になって、人の言うことを聞かずに!?

さくやのおとうとさんは、ご自身が、血液の大変な病気を経験されましたから、その怖さをよ~くご存じですもんね。

後遺症も大変みたいですし、説得力、ありありです。

PIPIさんのお友達も、まさに、ボクの症状にそっくりんこですね。

わたしの場合は、泳いだことが原因ではないですが(しつこい!?) 無理のないようにしていきます。 

ブログだけ読まれると、グッタリしたり、激しく動いたり・・・みたいに、感じられるのかもしれませんが、実際は、毎日毎日、ユルユルな生活をしていますので、全然無理なんてしてないんですよね。

大会に出ようなんて、全然思いませんし、週に1回くらいは、練習したいなあと思っている程度です。

まあとにかく、気にかけていただけて、厳しいご忠告をいただけて、ありがたいです。

投稿: すじえもん | 2011年9月14日 (水) 11時01分

お風呂もプールと同じように塩素殺菌すればいいじゃない。次亜塩素酸ナトリウムとか

更衣室やプールサイドは、
ネオプレンのフィンソックス+ズーマーズフィンで歩けばいいじゃない。
フィンokの横浜国際や専修なら問題無いはず。  たぶん。
ビニールソックスや単にビニール袋でもいいかも。

両手に消毒スプレー持っシュッシュしながら歩くとか、
周りに美女をはべらせて、花びらをまくように
消毒液の打ち水しながら歩くのも格好いいと思います。
消毒済みの赤いカーペットをゴロゴロ、、というのも見てみたいです。

以上のように、これらの問題の解決は簡単ですけど、
「適度な運動」と「練習」は、ちょっと違うノかもしれませんね

投稿: 2480 | 2011年9月15日 (木) 23時01分

元気になられたようで良かったです。

でも、また、救急!
と、ならないように・・・
ホントにホントに気をつけてくださいね!

又、あのステキな笑顔に合いたいから。

お願いですから・・・・

投稿: イルカまま | 2011年9月16日 (金) 00時43分

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