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怖い話②

入院して3日目くらいの話です。

熱と頭痛で、頭を氷まくらでくるんで寝ていました。

なんとなく、気配を感じ、目を開けました。

よく見えないのですが、一人の女性が、ベッドの横に座っていました。

「起こしちゃったかしら? ごめんなさい・・・」

「はい・・・」

「あらいさん、だいじょうぶ~??」

「はい・・・」

「とってもつらかったでしょう。大変でしたね。」

「はい・・・」

「来るのはどうしようかと思ったんだけど、心配だったので来てしまいました。」

「はい・・・」

「でも何だかとってもつらそうね。 ごめんなさいね。 私、失礼しますから。 お大事になさってくださいね。 でも顔見れてホッとしたわ~」

「はい・・・」

その女性は立ち上がり、私の手の甲を、ポンポンとたたくと、帰って行きました。

「い、いまの人は・・・」

この女性なんですが・・・

全く見ず知らずの人なんです・・・

名前が思い出せないとか、見たことがあるとか、そんなんじゃなくて、全く見ず知らずの人です。

年齢はたぶん40歳前後。

黒い服を着ていました。

「たしか、あらいさんって言ってよな・・・?」

ゴミを集めに来た、お掃除の人に話をしてみる・・・

「いまね、全く見ず知らずの人がお見舞いに来たんですよ。」

「知らない人がお見舞いには来ないでしょ~」

「おかしいですよね。 ほら、今、ここから出て行った黒い服の女性ですよ。」

「私ずっとここにいましたけど、そんな人、見かけませんでしたけど?」

「ええっ?? 今いたじゃないですか? 黒い服の人ですよ?」

「あらいさん、熱でおかしくなっちゃったんじゃないの~?」

「そんなバカな・・・」

熱で身体がほてりまくっていたのですが、一瞬にして、身体が寒くなりました。

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あとから、いろいろ考えてみました。

あの人は誰だったのだろう?

推測1
高熱で、ぼくの頭がおかしくなって、知っているはずの人を忘れているのかもしれない・・・

推測2
ボクにとっては知らない人だが、あちらは私のことを知っていて、勝手にきてしまったのかもしれない・・・

推測3
いや、知り合いでも何でもないのだが、あちらが頭がおかしくて、ぼくを知り合いだと思いこんでいるのかもしれない・・・

推測4
いやいや、お互いに頭がおかしくて、頭のおかしい二人を、運命が引き寄せてしまったのかもしれない・・・

推測5
もしかしたら、冠婚葬祭の泥棒みたいに、知り合いぶって何かを盗みに来たのかもしれない・・・

推測6

あの人は、あの世からの使者で、お迎えに来たのかも。

でもボクが目を覚ましたから、帰っていったのかも・・・

そうなんですよ。

そういえば、三途の川みたいな夢も見たんですよね。

その話は、また今度。

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「あらいさん」と名指しだったから、人違いということは考えにくい。

でも、全く見ず知らずの人が、私があらいさんであることがわかってしまうことが判明。

部屋の外に名札が貼りだしてあるので、病室の前まで来れば、私のベッドの位置に、「あらいさん」がいることは分かる。

それを確認せずに、勝手にベッドまで来たとしても、ベッドにも名札が付いているので、名前は分かる。

いや、待てよ・・・

常に前向きな私は、こう考えることにしました。

きっとこの人は・・・

私をゾッとさせて、熱を下げてくれたんだな・・・

ありがとう・・・

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コメント

先生~♪復活おめでとうございます!
そう、その黒い服は私ですよ~!!
連れ戻しちゃったんです^^/ 祈ってましたから。ヒデさんとね。
早くターンをまた教えて下さい~!!

投稿: 2キック♪ラブ | 2011年7月10日 (日) 20時38分

黒い服は私・・・
という人が何人も名乗りを上げているんですよ!

ホントにぞっとしたんですよ~!

はやく復活しますね!

投稿: すじえもん | 2011年7月11日 (月) 17時25分

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