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糖尿病

糖尿病の方たちとたくさんの話をして、わかったことを、記憶が定かなうちに・・・

まさか自分が糖尿病? の疑いがかかるなんて、思ってもみないことでしたが、その前から、病棟の患者さんのほとんどが糖尿病なので、糖尿病の話をしていました。

糖尿病というと、わたしのイメージは、インスリンを打つとか、悪くなると、足を切断するとか。

なんで足を切断するのかは分かっていませんでした。

糖尿病が、目にくるということも知りませんでした。

糖尿病のこわいところは、自覚症状がないということ。

自覚症状はありませんが、検査をすれば、すぐにわかることなので、定期的に健診をしていれば問題なしです。

そして、「糖尿病は、治らない」というのも、みなさん言っておりました。

血糖値は、炭水化物や、糖質のものを食べると、上がります。

なので、食べた直後に測れば、誰でも血糖値は上がります。

糖尿病の人は、食べていなくても血糖値が高いのです。

何かを食べて、血糖値が上がると、体内から、インスリンが出て、血糖値を押さえます。

この機能が、うまくいかないために、血糖値がドンドン上がってしまいます。

ひどい人になると、身体からインスリンが出なくなるので、外部からインスリンの注射を打つということになります。

この辺くらいまでのことは、分かっていたのですが、血糖値が高いとどうなるのか? とか、どのくらいを高いというのかなど、詳しいことが分かっていませんでした。

まず、自覚症状がないので、いくら血糖値が上がっても気づかないそうです。

糖尿病と診断されて人たちは、必ず自分で血糖を測定する機械を持っているので、気になった時に自分で測れば分かります。

「何も症状がないなら、高くてもいいじゃん」と思ったのですが、糖尿病のこわいところは、血糖値が高いということではなくて、それによる合併症がこわいということなのです。

「糖尿病による合併症って、何があるの?」 と聞いてみると、これが、ものすごく驚く話ばかりでした。

これがですね、一つや二つじゃないんですよ。

聞けば聞くほどいくつもあって、100人いれば100通りあるくらいなもので、その中でも、たいていの人に起こる合併症が、「目の症状」であることが分かりました。

目の症状も、色々な形で出てくるので、皆さん微妙に症状が違います。

しかし、最終的には、「目が見えなくなる」ということのようです。

要するに、糖尿病になると、身体の大事な機能が壊れてしまい、自分の弱いところにひどい合併症が起こってくるということなんです。

ある人は、3年前くらいから、「糖尿病の気がある」と言われていたのですが、大して気にもせず、これまでと変わらない生活を送っていました。

この人はタバコをたくさん吸う人で、一日に80~100本吸っていたそうです。

ある日、家で座った姿勢でテレビを見ていたら、そのまま倒れて、意識を失い、気付いた家族が救急車を呼んで、病院に運んだところ、肺に真っ黒な水がたまっていて、それを抜く手術をしたそうです。

肺だけでなく骨の一部も溶けていて、その入院中に、目が見えなくなってきて、わたしの隣のベッドに来たのですが、結局すべての原因は「糖尿病」だそうです。

「ボクの場合はね、弱っていた肺と骨に合併症が出たんだよね。こういう合併症が出て、初めてヤバいって思うんだよ。目も全く見えなくなっちゃったしね。」

このように、「糖尿病の合併症は、身体のあらゆるところに出るということ。中でも自分の弱いところから、何らかのとりかえしのつかないような症状になって現れる」ということが分かりました。

この方の場合は、目と肺と骨でしたが、これが他の臓器に来る人もいて、そこをよくしようと治療をしても、根本の糖尿病をなんとかしないといけないので大変だ、と皆さんおっしゃっております。

では、なぜ糖尿病になるのか?

この話もたくさんしていたのですが、結局のところ、ほとんどの人は、「若いころの不摂生」ということでした。

若いころから、甘い物、高カロリーのものばかり食べていたせいだと。

そう言われてみると、確かに長期間入院しているわりには、痩せている人が少ないかも。

お酒も、かなり飲むのかと思ったのですが、「糖尿病の人は、お酒を飲まない人の方が多いんですよ」と。

そうなんだ・・・ 知らないことばかりだ。

不摂生が原因なら、まあ、自分が悪いわけで、仕方ないという気もしますが、そうでない人がいるんです。

遺伝です。 親が糖尿病、近い親戚に糖尿病の人がいると、遺伝で、生まれつき糖尿病になっている人がいるんです。

これが、かなりの数なんです。

この眼科の病棟でも、糖尿病が原因の人の半数近くは、遺伝による糖尿病なんです。

遺伝というのはどうにもなりません。

中には「低血糖」で糖尿病という方がいます。

血糖値が常に低く、その合併症で、網膜はく離になり、目がほとんど見えない状態に。

「血糖値が高い」は、自覚症状がありませんが、「血糖値が低い」は、目が回り、倒れこんでしまうので、すぐに分かります。

そんな時には、ブドウ糖を口に入れています。

甘いものなら何でもいいらしい。

口の内側の粘膜が吸収が早いので、砂糖を口の内側にすりこむと、すぐに意識を取り戻すのだとか。

経験者が語るので、そうなんだ~と納得。

「ボクが倒れたらお願いしますよ~」なんて、明るく話してきますが、生まれつき血糖値が上がらなくて、倒れちゃ甘いものを口に入れ、眼が見えなくなってくるなんて、かわいそうに思ってしまいます。

糖尿病の人の食事は、とっても味気ない感じです。

血糖を上げないためか、炭水化物も少ないし、全体的に味が薄い。

カロリーも、一日に1600kカロリーになっています。

食べさせてもらいましたが、全然物足りない感じです。

食べる前には、インスリンの注射をします。

身体に入れるインスリンの量は、人それぞれ違います。

健常者で1日に分泌されるインスリン量は24~37単位(平均31単位)ということらしく、ほとんどの人は、1回の食事の前に6~10単位くらいのインスリンを入れています。

多い人は一日に100単位くらい入れていて、「わたしは一日に100入れてますよ」というと、他の人が「お~!」と言っていましたから、すごい数字のようです。

インスリンの注射は、普通のサインペンくらいの大きさで、1本で300単位入っているとか。

また、興味深い話なのですが、糖尿病になると、やはり、カロリーとか甘い物とか、直接血糖値を上げるものに関しては、かなり気にするようになるので、食事で気をつけるのは、むしろ、「塩分」ということなのです。

「塩分をとりすぎて、腎臓などの他の合併症が出ることがこわい」と言って、「糖尿病のベテランは、塩分に気をつけるようになるんだ」とのことでした。

なかなか奥が深い糖尿病。

ちなみ、にわたしの血糖値は、食前の状態で、160~200くらい。

正常値は90~100くらい。

糖尿病と言われるのは180以上の人。

わたしの場合は、食べても飲んでもいない状態の、「尿」にまで糖が出てしまったので、先生方が心配していました。

ただ、本当の意味の糖尿病をはかる「ヘモグロビンA1c」という数値が5.5%と、正常値の範囲内だったため(正常値5.8%以下)このまま様子を見ようということになりました。

「糖尿が疑わしい」くらいの時に、きちんとした食生活をしていれば、糖尿病は防げるのだとういうこと。

入院も何か得ることがあります。

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コメント

最近塩気に気をつけています。
塩分に気をつけるようになったんですから私も糖尿病のベテランなんですね。( ^ω^ )

投稿: やまんば@糖尿病 | 2011年3月 2日 (水) 17時15分

ずっと
コメントを見ておりませんでした・・・

こちらさまは
本物の糖尿病の方?

失礼なことを書いていたら、すみません・・・

塩分とは、かなりのベテランさんかと・・・!?

糖尿病って、こんなに怖い病気だとは思っていなかったので、皆さんのお話に、おどろくことばかりでした。


投稿: すじえもん | 2011年3月 3日 (木) 16時09分

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