10日前のお話です。。。
強引に退院したあと 3回目の サイバーナイフの治療をしました。。。
わたしは この日のことで 大変ショックを受けたのと 同時に 気持ちが 変わりました。。。
-------------------------------------------------------------------------------------------
退院し すぐに サイバーナイフの予約を入れました。
サイバーナイフの治療は 3回目。
頭の照射は 3回で終わり ・・・と 言われていてので この日で とりあえず 頭のサイバーナイフは終了です。
この日もまた 強引に ねじ込んでいただいたので いつ呼ばれるのかわからない。
この病院で 一番心配なのは 横になれるところがないこと。
何度か お願いしたことがありましたが 「横になるところはありません」と キッパリ言われたので 座っていられなくなったら 床にでも 寝るかな。。。
こちらのスタッフの方 きっといい人もいるのでしょうが こちらが 丁寧に 聞いても 返ってくる言葉は 少々攻撃的で 感じの悪い方が多く。。。
今日も きっとダメだと思うが 一応 聞いてみました。
「すみません。 長い時間 頭を上げていられないので どこか 横になれるところは ありませんか? いすを並べても どこでもいいので。。。 」
「はい。 今 看護師に聞いてみます。」
おや? 今日は 普通に 話ができたぞ。
しばらくして はじめて見る 看護師さんが。。。
「処置室のベッドが 空いているみたいなので そこに ご案内しますね。」
「え~! 本当ですか~? それは 助かります! ありがとうございます!」
処置室のベッドへ。。。
こんなに いい人も いるではないか。
何度も来ているが こんな対応をしてくれたのは はじめてでした。
ここは もう 完璧な施設。
仕切りもあり ベッドも病棟と同じ。
「こんな快適な ところにいていいのですか?」
「はい。 サイバーナイフが呼ばれたら お知らせしますね。」
快適に 治療を待つこと 約1時間半。。。
治療に呼ばれ サイバーナイフが始まりました。
約30分で サイバーナイフが終了し 先生の診察に。。。
「ご苦労さん。 今日で とりあえず 頭の治療は 終わりです。 結果報告は大学病院に送っておくから。」
「はい。 それで 相談なのですが 頭以外の場所って サイバーナイフの治療ができそうてすか?」
「PETを撮る前に 頭以外でも できる話をしたと思うけど ハッキリ言って 今の あなたの場合 できるところはない。 いま どうしても痛いところはあるの?」
「痛みが強いのは 胃と腸です。」
「腸に当てたら 穴が開いてしまうし そんなことしたら あなたは 死んじゃうよ。」
「他のところも 難しいですか?」
「あのね このPETの画像を見てくれる?」
大きなディスプレイに 頭から 足までの PETの画像が。。。
すっかり 見慣れたCT画像のあちこちに 赤や 黄色や 緑に 光っているところがある。。。
「この 赤く光っているところが 悪性腫瘍なんだよ。 腎臓は正常でも赤く光るけど。 よく見てね。」
頭から 数百枚の スライス画像を 見ていく。。。
「あ。。。」
その画像は かなり ショッキングなものでした。。。
なんか もう 説明は 不要 ・・・という感じ。。。
ハッキリ言って。。。
全身 真っ赤っか でした。。。
まさか こんなことに なっていたとは。。。
「こんなにたくさん悪性腫瘍があって この小さい一つ一つを 30分 当てたとすると 全部当てるのに 大変な時間と 期間がかかるし それをやったところで 今より良くなるとは考えられない。 あなたにとって デメリットしかない。サイバーナイフは 負担が少なくて 簡単そうに 皆さん 来るのだけど ガンの初期段階で 大きな腫瘍が一つとかなら やる意味は あるかもしれないが ようは 焼いてしまうから 当てたところは 組織が死んでしまうし その周辺にも 浮腫が出たりする。 その点 頭の中って 雑にできているんだよね。 脳は 使ってないところも多いし 内蔵ほど 繊細にできてないから 強い放射線を当てても 影響が少ないんだよ。今のあなたにとって サイバーナイフを臓器に当てることは いい治療とは 言えない。それでも どうしても・・・というなら やれないことはないけど あなたは 死んでしまうと思うよ。」
「そ そうですか。。。」
-----------------------------------------------------------------------------
サイバーナイフで 他のところも 治療できたら いいな ・・・という 小さな望みがありました。
サイバーナイフの先生は 愛想がなく 遠慮なく ズバズバ言う先生で できないものはできない と ハッキリ言ってくれました。
それは それで できないものは 仕方ない ・・・と 思えたのですが なにより ショックだったのは あの 画像でした。
自分が思っていた以上に 身体中に ガンがありました。
ど素人の わたしでも これは とっても 厳しい状況だとわかるし 先生方が 絶望的なことを 言う意味も わかる気がしました。。。
そして 思いました。
「もう 検査は しなくていいや。。。」
もう できることは なにもない。。。
これ以上 転移が進んだところで その画像を 見たって 仕方がない。。。
今までは 転移が心配で まめに 検査もお願いしていましたが 検査をするために 絶食したり 身体に害のある 薬を入れることの方が 余計な 負担になる。
もう これ以上 身体の負担になることは したくない。
輸血をして お薬で痛みをとってもらって あとは 穏やかに過ごしたい。。。
------------------------------------------------------------------------------
今まで いい病院ばかりだったので このサイバーナイフの病院は いろいろな面で 行き届いていない点が 多く ビックリしました。
あまり 悪口は 書きたくないので 載せませんが。。。
ご意見箱でもあれば 100枚くらい ご意見を書きたいところですが ご意見箱もない。。。
この病院のいいところは。。。
できて数年の 総合病院なので 施設がキレイということと。。。
そうそう。
最新の機械で PET画像が見れたことは 本当によかったです。